為替投資の基本となる「基軸通貨」について知っておこう!

みなさんは、基軸通貨という言葉をご存知でしょうか?

これは、文字通り世界で基軸となる通貨という意味で、たとえばさまざまな国で貿易に使えたり、為替取引で価格を決めるさいに基準とされる、といったような役割を持っています。ほかにもいろいろ定義はありますが、とにかく世界でもっとも広く利用されている通貨、というように考えておけばよいでしょう!

このように説明すると、みなさんのなかにもすぐに米ドルを思い浮かべた方は多いのではないでしょうか?

実際に、今日本では米ドルに対する円高が大きな問題となっています!これに対し、なかなか有効な対策を打つことができず、4月28日には期待されていた追加緩和も見送られてしまいました。すると、それを受けて、111円台だったレートが29日までに一気に106円台まで下がってしまったのです。

このように、米ドルというのは、世界中の通貨に対してとても大きな影響力を持っている通貨なんです!


米ドルが基軸通貨になったのは20世紀半ばから!

今でこそ、米ドルが基軸通貨というとらえ方は当たり前になっているのですが、実はその歴史はまだそれほど長いわけではありません。

米ドル以前に基軸通貨とされてきたのは、イギリスの英ポンドでした。産業革命から目覚ましい勢いで経済を発展させていったイギリスは、第一次世界大戦のころまでは、国際金融を引っ張っりようなとても大きな存在だったのです。

ところが、第一次世界大戦でヨーロッパ全体が大きなダメージを受けると、逆に戦争特需によって経済発展を遂げていたアメリカが、一気にその地位を追い抜いていってしまいました。やがて、第二次世界大戦後には米ドルと金の交換比率を一定に決め、名実ともに基軸通貨となったわけです!


基軸通貨が米ドル以外になる可能性はある?

ではこの先、米ドルに代わり、新しく基軸通貨となるような通貨が現れる可能性はあるのでしょうか?

たとえば、1993年に設立されたEUでは、このようなアメリカの独走状態に対抗するため、共通の通貨であるユーロを作りました。それによって流通量は世界2位までに伸びましたが、やはりまだ米ドルには遠く及びません。また、2010年には経済危機も起こしてしまい、大きく力を落としてしまっています。

ほかにも、21世紀に入って中国が大きく成長を遂げましたが、それでもいまだアメリカの経済力をおびやかすほどの存在は、ないといっていいでしょう!

ですから、今後も為替取引を行っていくのであれば、やはり何より米ドルの動きに注目しておく必要があります!

現在の米ドル/円は、アメリカの為替政策の監視リストに日本が入ったことで、簡単には介入を行うこともできなくなってしまいました。また、アメリカ自身も経済指標が弱く、イギリスのEU離脱の国民投票を控えているため、6月中に追加利上げを行うことはまずないでしょう。

つまり、この先もしばらくは長いスパンでドル安円高が続くと考えて間違いなさそうです。

まずは、心理的にレジスタンスラインとなりそうな105円台に気をつけながら、ぜひみなさんもこのチャンスをものにしてみてください!